根無し草のスカポンタン

死ぬことすら気に食わねぇ

雨の日曜日

今日のことである。

仕事で関西に来ていて、今は帰りの新幹線の中だ。金がないのに新幹線が使えるのは、経費として落ちるからである。

 

繰り返すが、俺は今、独り立ちしてからおそらく一番金に困っている。

何かに困窮する時は、大体そのほかにも自分の今までの行動等について振り返ることが多い。今回の思考の議題は

“なぜいまいちうまくいかないのか”

 

だ。ポイントとしては、“いまいち”というところ。全くからっきしダメということではないということ。つまり、中途半端。ダメ寄りの中途半端。

 

金がないがなんとか食いつなげられる。

仕事がないがなんとか食いつなげられる。

フリーランス稼業を初めて今年で丸4年経つ。その間、そんな感じで生きてきた。

ただ、今はバイトもしている。

このバイトってのも、フリーランス始めてから初めてのこと。

 

去年の7月に、何も持たず単身東京に出てきた。コネも金もほとんど持たず、身のままにきた。

想像通り、仕事はほとんどこない。これが本来のフリーランスの姿なのだと身をもって感じる。

去年の11月からとあるところに弟子入りしたが、あまりの激務に精神を壊し、今年の3月に辞めた。そしてまたフリーランスに戻った。そういう経緯がある。

元々金がない状態から、さらに給料の出ないところに出向き、そして辞めたので、今の状態は当然のことだろう。経験しなければわからなかったことも多く、意味のあった行動であったと思う。

 

だけど、いつも心に残る空虚感と無力感。

行動して、ある程度まではいくのだがそこから実っていかない。停滞してしまう。

その先が見えない。その連鎖にずっとハマっている。

歯車が始めは回るのだが、すぐ止まる。

振り出しに戻る。そんなことがほとんどだった。

 

今回もそうなるのだろうか、などとマイナスなことがぼんやりと頭に常に浮かんでいる。

行動するところまではできるのだが、その先に行けない。定着させたいのだが、いつもできない。ブレる。

 

自分と向き合い、自分の表現で仕事がしたいが、現実はもっと物質的なことが大事になってて(カネとかモノとか)、生きることにおいてベースになる部分をクリアにするハードさを体感している。

 

働き、稼ぎ、食っていく。

この単純な要素をなかなかクリアできない。

クリアできないというか、クリアにできない。

不透明なのだ。不十分なのだ。

 

目標が見つけられない。    

散漫になってしまう。

 

そして現状の困窮とともにどんどんもろくなっていく自分の立場を感じる。自由がどんどん効かなくなり、閉塞感でいっぱいになる。

生きることに疲れてきている。